リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『同級生』・2
勝手なことを言って、きっと傷付けた。

教室にいる時も、お互いに意識してさけていた。

…申し訳ない気持ちと、そして…寂しい気持ちが半分ずつ。

だけど、コレで良かったんだ。

誰にも言ってなかったけど、ここには最初っから三ヶ月間の予定だった。

あと二週間で…三ヶ月になる。

荷物をまとめはじめた。

けれど気持ちを整理できなかった。

いきなり転校するより、こうやって彼とは決別をつけたかった。

そうすれば、アタシがいきなり消えても、きっと寂しくなんて思わない。

アタシだって、いつかは忘れるだろう。

ほんのささいなことだ。

お昼休み、いつも2人だけでお弁当を食べていたことなんて…小さな出来事だから…。

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