レクイエム
「ちょっと考え事があって。食欲ないのよ」
「……。」
食べ過ぎではないかと心配したはずなのに、ナキにとってはこれで食欲がないらしい。
クレンスは何も指摘しない事にした。
「ちょっと嫌な予感がするのよ。今日は私とクレンス以外の奴らには洞窟から出ないよう伝えておいて」
箸を止めて、深刻な表情で重々しく語るナキ。
彼女の様子からただ事ではない事を察知したクレンスもまた、表情が引き締まる。
「嫌な予感ですか…お頭の嫌な予感は外れた事がねーや。分かりやした、伝えときやす」
「お願いね」
申し訳なさそうに一言添えて、朝食をかき込んだ。
「それ食べ終わったら準備お願い。街に行って昨日の戦利品売るわよ」
「了解」
空になった食器を片手に立ち上がり、カウンターにそれを返てからナキは食堂を後にした。
「お頭…俺より後に俺の倍食い始めたくせにもう食べ終わったのか……」
いつもながらナキの食欲に感心するクレンスであった。
「……。」
食べ過ぎではないかと心配したはずなのに、ナキにとってはこれで食欲がないらしい。
クレンスは何も指摘しない事にした。
「ちょっと嫌な予感がするのよ。今日は私とクレンス以外の奴らには洞窟から出ないよう伝えておいて」
箸を止めて、深刻な表情で重々しく語るナキ。
彼女の様子からただ事ではない事を察知したクレンスもまた、表情が引き締まる。
「嫌な予感ですか…お頭の嫌な予感は外れた事がねーや。分かりやした、伝えときやす」
「お願いね」
申し訳なさそうに一言添えて、朝食をかき込んだ。
「それ食べ終わったら準備お願い。街に行って昨日の戦利品売るわよ」
「了解」
空になった食器を片手に立ち上がり、カウンターにそれを返てからナキは食堂を後にした。
「お頭…俺より後に俺の倍食い始めたくせにもう食べ終わったのか……」
いつもながらナキの食欲に感心するクレンスであった。