レクイエム
そうなれば旅どころではなくなってしまうので、アレスにも出してもらう事にした。
「俺はこの世界の通貨など持っていないぞ」
「…え」
彼の言葉を聞き間違えたようだ。持っていないと聞こえたが、きっと聞き間違いだ。そうあって欲しい。
「だから、金は持っていない」
しかしアレスが繰り返した言葉はそうあって欲しくないものだった。
「何で!?あんた今までどうやって生活してきたの!?」
「…魔族は別に食わなくても生きていけるぞ。俺達が糧にするのは負の感情や命だ」
信じられないと詰め寄るクーラに、当然のように説明するアレス。
人間とは糧にするの物が違う為、人間界リヴェイラで売られているものは買う必要がない。寝る時も木の上などで寝ていた為、宿泊費も掛からない。つまりお金が必要ないのだ。
「じゃあ本当にあたしのこれしかお金がないわけかぁ…」
この手持ちでは直接シルフォニアに行くのは難しいし、交通機関を使うのも無理であろう。
「俺はこの世界の通貨など持っていないぞ」
「…え」
彼の言葉を聞き間違えたようだ。持っていないと聞こえたが、きっと聞き間違いだ。そうあって欲しい。
「だから、金は持っていない」
しかしアレスが繰り返した言葉はそうあって欲しくないものだった。
「何で!?あんた今までどうやって生活してきたの!?」
「…魔族は別に食わなくても生きていけるぞ。俺達が糧にするのは負の感情や命だ」
信じられないと詰め寄るクーラに、当然のように説明するアレス。
人間とは糧にするの物が違う為、人間界リヴェイラで売られているものは買う必要がない。寝る時も木の上などで寝ていた為、宿泊費も掛からない。つまりお金が必要ないのだ。
「じゃあ本当にあたしのこれしかお金がないわけかぁ…」
この手持ちでは直接シルフォニアに行くのは難しいし、交通機関を使うのも無理であろう。