レクイエム
クーラの用意が出来たのを確認したアレスが指を鳴らす。地に突き立てられた剣は霧散し、残るのは痕の裂け目だけになった。消えたのを確認したアレスは早足で歩き出したので、クーラは置いて行かれないようついて行く。
まだまだ休憩所までは遠い。少し気が遠くなる気がした。
:*:・:*:・:*:・:*:
街道も残りもう少しという所まで迫った所。途中何度かレッサーデーモンと遭遇しつつ、着実に進んでいた。街道の果てにリゼンレーナの街並みが見える。
「うぅん…」
「何だ」
「いや、抑えたつもりだったんだけどなぁ…」
思わずため息が漏れてしまう。
先ほどの休憩所では食事処もあったので、欲求のままに腹を満たしてしまった。おかげで残るは札どころか数百ベルくらいしか残っていない。さびしく金属音の摩擦が聞こえるだけだ。これでは宿も取れないだろう。
旅の先が思いやられる。
「お前が食べ過ぎたのがいけないんだろ」
まだまだ休憩所までは遠い。少し気が遠くなる気がした。
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街道も残りもう少しという所まで迫った所。途中何度かレッサーデーモンと遭遇しつつ、着実に進んでいた。街道の果てにリゼンレーナの街並みが見える。
「うぅん…」
「何だ」
「いや、抑えたつもりだったんだけどなぁ…」
思わずため息が漏れてしまう。
先ほどの休憩所では食事処もあったので、欲求のままに腹を満たしてしまった。おかげで残るは札どころか数百ベルくらいしか残っていない。さびしく金属音の摩擦が聞こえるだけだ。これでは宿も取れないだろう。
旅の先が思いやられる。
「お前が食べ過ぎたのがいけないんだろ」