レクイエム
いつも自信に満ちた彼が、しどろもどろしている姿が珍しくて何だかおかしくてクーラは吹き出してしまった。
すぐにアレスに睨み付けられたので慌てて視線を逸らした。


「仲睦まじいのですね。ではこちらへどうぞ」


ジルチが2人の様子を見て微笑む。早速案内を始めようとするジルチについて行く為、2人共席を立つ。


「セフィア、ありがとうね」

「……。」

「いいえ。色々お話して下さってありがとうございます。」
「クーラ様、アレス様。こちらへどうぞ」


ジルチが扉を開けたので、促されるまま2人はセフィアの部屋を出たのであった。
< 88 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop