日だまり

とつぜん

「いってきまーす!」

私は元気よく家を出た。そう。いつもよりずっと元気に。
だって昨日の事思い出しちゃうといやでも顔がにやけるんだもん。
あの憧れのONEのライブに行って話しかけてもらってボールもらって・・・・。
良いことづくしじゃない!嬉しすぎてスキップしながら学校へ向かった。

「おはよぉ凜。」

「あー!小春おはよー!!」

相変わらず元気のいい凜の声にいつも倒れそうになる。
いつも元気だなーとか思いながら私は席に着いた。

窓から夏の風が吹いてくる。
私の席は窓側の一番後ろ。前には凜がいるんだ♪
私はクラスで言うと地味系なので、いつも凜としかしゃべってないんだ。
凜はいろんな人としゃべってるのにな。
そんな凜がいつも羨ましくなる。
そんなわけで私はモテるわけがない。
こんな事を思っていると廊下から女子の声が聞こえた。

「キャーーーーーーーー!!!」
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