太陽の宝物
うっ…
アレ?
私
何で…
あっ!
さっき私倒れたんだ…
「陽介
美姫を運んでくれてありがと」
「あぁ
別に礼を言われるほどじゃねぇよ…」
咲と陽介って言う人が話してるんだ…
咲、陽介って人知ってるんだ…
陽介って人
何でだろう…
懐かしい気がする
それに…
何でだろう
笑顔がないと言うか…
仮の笑顔みたいな気がする…
本当の笑顔を見てみたいなぁ
「美姫は、まだ俺を思い出せねぇの?」
「そうみたい…
でも、大切な事だとわかってる」
「そうか…
こんな偶然もあるんだな…」
「偶然じゃないんじゃない?
あんた達の試練なんじゃない?
逃げてばっかじゃ何も変わらない…」
私の事知ってるんだ…
私、この人を思い出せないの?
わからない…
「わかってるよ
逃げ道ばっか作ってちゃダメだもんな…」
「そういう事
じゃあ後は、任せたから」
「あぁ」
えっ!
咲、行っちゃうの…
しょうがないかぁ…
その時
カーテンが開いた
「悪い
起こしたか」
「大丈夫です…」