【コメコン】オレんちの兄さん1
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太一達と別れて、オレは家路を急いだ。
携帯を見ると八時を過ぎていた。
泥棒が入ってませんように。
なんて、戸締まりできてないこと前提。
「はぁ、着いた」
少しの息切れはいつものこと。
オレは鍵を取り出さないまま扉に手を掛けた。
ガチャ。
鈍い音。開かない扉。
「なんだよ、鍵閉まってんじゃん」
その事実は喜んで良いところでホッとすべきなんだろうけど、オレは鍵を探しながらなんだか複雑な気持ちだった。
その夜、兄さんは日付が変わっても帰ってこなかったから、「先に寝てて良い」という兄さんの言葉に従ってオレはベッドに入った。
太一達と遊んだ疲れからか、オレはあっと言う間に眠りに落ち、次に気が付いた時にはカーテンの隙間から朝の光が射し込んで来ていた。
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