東郷女子学園

志穂先生が出て行った体育館は
廊下の風が少しだけ残り、
演劇部の部員が話してる以外は静まっていた。

自然に部員の話の内容が
二人の耳に入ってくる。

「ゆりか先輩、
上演出来るでしょうか…」

「されないと…」

その声は震えていたように思えた。


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