東郷女子学園

「あれ?もも?」

「二人ともなにしてんの」

二人がももはどこか、
と辺りを見回していると
きょうの横で聞き覚えのある高い声がした。

まさか暖房の前にずっといた、なんて言えない。

「ま、いいや。
ゆかり知らない?」

ずっと体育館の一定の場所から
動いてなかった二人だが
ゆかりがももと体育準備室に
入っていた後のことは知らなかった。
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