東郷女子学園
先輩の部屋までもう少し、
そんなところで
ある部屋のドアが開き
人が慌てた様子で
出てきたのを三人は見た。

「あ、あ、あぁ…」

言葉にならない言葉を発し、
廊下に座り込んでしまった。

近づき、よく見ると
それは先輩の部屋で、
部屋から出てきたのは
先輩のルームメイトの一人だった。

開いたままのドアからは
テレビから流れている
あるバンドクループの曲が
聞こえ、先輩が立ち尽くしているのが見えた。
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