君に歌を
「軽音部?……」
「はぃ…。」
沈黙が流れた
きっと動揺しているんだろうと思った
「あんた名前は?」
「木田志保一年です…」
「正樹先輩…廃部したんじゃないの?」
「またやりたいんだって
だから俺もこの話にのった
優希ものれよ…」
また沈黙…
そして……
「………志保ちゃん
担当は?」
「vocalです」
「歌ってよ…」
「はいっ!!」
このときの私は
優希先輩に…正樹先輩に…
必死に気持ちを伝えるために
歌った………
「!!!…正樹…先輩」
「…あぁ……
凄いよこいつは…」
「♪~」
届いて…
私の気持ち
届いて…
私の想い…