咲き誇れ!!永久の薔薇
 
 
俺の名を聞いた女の表情は固まった。
 
これが当たり前の反応。
 
 
そして次に紡ぎ出されるのはきっと謝罪の言葉だな。
そう思っていた。
 
だから、口端を上げ笑った。
 
 
 
─優祢side─
 
「俺は獅子吼尋だ。」
 
相手の口から出た名前は私が想っていた彼の名前。
 
 
確かに今まで実物を見たことはない。
 
初めてあったあの日も急いでいて顔を眺める余裕もなかった。
 
 

 
 
「このままじゃ遅刻…。」
 
志高学園の入学式。
あと5分で入学早々の遅刻。
 
流石にそんなことは嫌だから嫌いな長距離を走った。
 
 
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