咲き誇れ!!永久の薔薇
「入学式の時のこと覚えてますか…?」
取り敢えず、謝らなければと頭の中でいくつかの謝罪の言葉を並べる。
だけど口から出たのは突拍子もない質問だった。
これには私も驚いた。
緊張しているからなの?
いや、でも思った以上に緊張はしていない。
「…知らねえ。」
帰ってきたのはそっけない返事。
まあ、そうだよね。
覚えてるわけない。
話し掛けてもらったことでさえもう奇跡に近いのに…。
それ以上を求めるのは反則。
でも、私にとっては
大切な思い出だったから…。