咲き誇れ!!永久の薔薇
「そうですよね。…あの、すみません。邪魔をしてしまい…直ぐに出ていきます。」
自分でもわかるくらいきっと悲しい顔をしてる。
変な女だと思われたくない。
だから、直ぐに出ていくと身を翻し出口に向かう。
だけど後ろに引っ張られる力によって
それは遮られた。
─尋side─
「昨年の入学式の時のこと覚えてますか…?」
相手の言葉は予想外。
何を言ってるかがわからなかった。
入学式…。俺は何かしたか?
「…知らねえ。」
正直に言った。
わからねえもんはわからねえ。