月のしずく
「じゃあ、勝負して下さい。」


「やだね。
お前、弱そう。」


即お断りといったような男の態度に少年はムッとする。


「やってみないと分かんないじゃないですか。」


男はしばらく考え込んだ後、少年の手を引いた。


「一回ぐらいならいいぜ。
ちょうど退屈してたんだ。」


゙やりー♪"


少年の心は弾んだ。
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