月のしずく
敷地内にある道場に入ると大勢の男が竹刀を振っていた。


゙汗くさっ!!"


少年が辺りを見渡していると男が声を張り上げた。


「みんな、すまねぇ。
ちょっと開けてくれ。」


男達は竹刀を振るのを中断し真ん中をなぜか開けて壁に寄りかかるように座った。


あの……おじさん?


少年は嫌な予感がして男に尋ねた。
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