イケメン君はアタシの彼氏×3~パート2~
-将太SIDE-
あれから 一ヶ月
加奈は狂ったように毎日病室にいって泣く。
ある日 俺は一人でいった。
亜希の顔は 真っ白。人形のようだった
学校でかなり尊敬されている亜希。
すぐに噂になって、休日は がやがやとお見舞いに行く。
そして 人気者の加奈とりくは いつも大丈夫ですか。と声をかけられる。
タメだけでなく 先輩からも・・・。
ここ一ヶ月 みんな無口。
もう だめなのかな・・・。
あるとき加奈がこんなものを見せてくれた。
「ほら 亜希が帰ってくる報告メール」
---------------to加奈-------------------
お元気?
こっちは元気。変わったことといえば太ったこと(あははっ)
突然ですが あさって帰ってきます。
待っててくれて アリガトウ。
この分は ちゃんと返すから。
ごめんね 残して・・・
まぁ 帰ってきたら
たくさん 遊びたいね
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「短文のときもあったけど、この五年間 毎日毎日
欠かさず メール送ってくれた。
大丈夫?大丈夫?って
もちろん りくの文章も一緒にね。」
それだけ言うと 亡霊のように消えていった。
なにか ぽっかり心に穴が開いたようだった。
俺ははじめて泣いた。
分からない 泣きたくなった。