イケメン君はアタシの彼氏×3~パート2~

顔は笑っているが目は笑っていない


「どうしてっ 前は私だったじゃない」


なきながらヒステリックに真奈美が叫んだ。


「前はじゃない・・・。今のカノジョは里紅なんだ」


優斗がそっと触れるようにいった。


この言葉 お兄さんも言ってた。


「ヤッパリな・・。優斗君ならそう言うと思ったよ」


お兄さんが優斗に向かっていう。


「どうして・・。どうして・・・・ずっと 優斗だけを」


ひざをガクンと落とし

なきはじめた。


そして 最後にそっと言った。


「お幸せに。亜希、里紅ちゃん、そして優斗

 亜希、あなたには勝てないのね。」


すくっと立つと ゆっくりと歩く

優斗が最後に大声で


「俺より、いい男見つけろよ」

そして 真奈美は

「うん。その代わり、里紅ちゃんを幸せにしなさいよ。

 そして、里紅ちゃん 優斗に泣かされたらいいなさいよ

 もちろん 優斗以外に好きな人ができて別れたら

 奪い返しにくるから」


後ろを振り向き

コレまでにない 最高の笑顔を見せた

心からの笑みを。
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