イケメン君はアタシの彼氏×3~パート2~
拓也SIDE


ぽとっぽとっ

ピッピッ

この部屋には機械音と点滴の音しかしない。


何分いるだろうか。

いや すでに2~3時間いるだろう。

亜希が怪我したと連絡を受けて

大急ぎで来た。

どうせ たいしたこと無かっただろうと思っていた。

違った。

医者から

「手は尽くしましたが、意識がいつ戻るかどうかは分かりません。

 最悪のケースでは 植物状態もありゆることです」


目の前には 亜希が寝ている。


きっと ムクッて起き上がって 驚いたっていうんだろう。

いや むしろそうでありたい。

すると加奈が狂ったように

「起きてるんでしょっねぇ いつもみたいにニコニコ笑って!

 早くっねえっ 」

ベッドが大きく揺れる。加奈がものすごい力で 揺さぶる。


すると将太が「そんなことやったって 起きるわけねぇだろ・・・」

加「あなた 亜希のカレシでしょ?なんでそんな 冷静にいられるの?」

里「かな・・・・」

将「っ・・・・」

里「どうして加奈がひかれなかったの」

優「は?何いってんの?」

里「だって 加奈を亜希がおかっけて

  あの位置だと 本当は 加奈がひかれるはず・・・」

加「たしかに 突き飛ばされた感触が・・・」

拓「じゃぁ・・・亜希は」

里「犠牲?」

そうか・・・。

亜希は 加奈を突き飛ばして ・・・・。

加奈は 亜希の手を力いっぱい握り 嗚咽する。


 
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