【完】青春PLAYBALL!!
バスで15分。

自宅に着いたころには、時計の針は7時半を指していた。


2階にある部屋に入り、全体重を一気にベットに任せた。


「俺・・・野球部にはいっちまったんだよな」


あんなにやる気がなくなっていた野球。


勢いってすごいなと思った。


なのに今は、あの時抱いたようなやる気があまりない。


またキャミソール姿の柚が頭に浮かぶ。


「ああ・・・なんかもう最悪」


ため息をつきながら、ポケットに入っていた携帯を取り出し着信を確認する。

メールが一件。

綾からだった。


綾からのメールは、フォルダーが別に設定してあったからすぐに分かった。


『おつかれさま。修平からメールきた。野球部に入ったんだね。もうやらないって言ってたからビックリしたよ。私は土根高校野球部のマネージャーになりました。』




野球が大好きな綾。

野球をしている俺が大好きだった綾。




野球を諦めた俺に冷めて、がっかりして・・・・・・。


けど俺は結局野球やってるんだもんな。

ビックリするのは当たり前か。



俺は考えるのが面倒くさくなって、携帯をパチリと閉じてそのまま夢の中に落ちた。


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