【完】青春PLAYBALL!!
「木波、キャッチボールしよう」


汐崎さんの言葉にハッとする。

え、ちょっと、行っちゃうの!?

無理無理!


「行ってらっしゃい」


まもりちゃんはいつものように手を振っている。

いつもと変わらないまもりちゃんに少し安心して、俺もいつものように、


「おう!」


と見送りの言葉を二人にかけた。

二人が廊下に出るのを見計らって、まもりちゃんに話しかけてみる。

俺は昨日のことを謝りたかった。


「あのさ、まもりちゃん。昨日のことなんだけど・・・・・・」


そこまで言って俺の言葉は遮られる。


「私、黒須先生のところに昨日のレシート渡しにいくからっ」


まもりちゃんは早口にそう言うと、俺を避けるように早歩きで教室を出て行ってしまった。


だめだ。

完璧に嫌われちゃったよ、俺・・・・・・。


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