【完】青春PLAYBALL!!
結局その日もまもりちゃんと仲直りすることは出来なかった。



次の日、まもりちゃんとした幸せだった日々のメールを見ながら、バス停への道をトボトボ歩く。

俺は学校に行くのが憂鬱で仕方なくなっていた。


そうなんだ。

学校行ってまもりちゃんと話すことが、俺の中ではとっても嬉しいことになってたんだ。

その楽しみがこれからなくなるのかと思うと・・・・・・。


「尚哉に相談してみようかな」


俺はバックを椅子がわりにして、尚哉の家の方向を見つめながらバス停で待った。


なのに、尚哉は来なかった。


モヤモヤが晴れないまま学校へ着くと、玄関に一緒に入る尚哉と汐崎さんの姿が目に飛び込む。

二人ともニコニコ笑って楽しそう。


俺が悩んでるときに・・・なんだかやるせなくなった。


教室へ入りドッカリと自分の席に着く。


「あー・・・超やる気ない。眠い・・・・・・」


ぼそっと呟くと、背中に強い衝撃が。


バシン!


「いった!」


あまりの痛さに後ろを振り向く。


「朝っぱらから元気ないなあ」

ほんのりと汗をかいた、ジャージ姿の汐崎さんだった。

汐崎さんと俺は同じクラスだ。



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