【完】青春PLAYBALL!!
「ほっといて。今俺、超へこんでるんだから」


俺は机にもう一度つっぷした。


「まもりと喧嘩でもしたの?」


「え!?なんでそれを!?」


なんで?

どうして?

汐崎さんエスパー!?


「昨日からあんた達なんか変じゃん。楢崎、まもりに調子いいこと言わなくなったし」


「あ・・・うん」


「早く仲直りしちゃってよ。なんかこう、クアーって気持ち悪くなっちゃうから」


そう言って顔を歪めた汐崎さんは、スポーツバックを片手で男前に背負うと、廊下に出て行ってしまった。


仲直りしろって言われたって。

話したいのに話せないんだから仕方ないじゃないか。


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