【完】青春PLAYBALL!!
昼休み。

なぜか尚哉に屋上に誘われた。


まあ、まもりちゃんと顔合わせなくていいからそっちのが楽かも。

俺は仲直りすることを諦めていた。


ぼんやりとグラウンドにいるまもりちゃんを見つめる。

必死でちょこちょこ走ってボールを追いかけるまもりちゃん。


やっぱり可愛いよ。


「ハア・・・・・・」


肩をがぐんと落とすほどの大きなため息をつく。
もう、あの時みたく話せないのかな・・・・・・。


尚哉が何か喋ったけど、何を言ったのか分からず、適当に返しておく。


「そうだねぇ・・・ああっ!!!!」


その時俺の目に飛び込んだのは、汐崎さんの投げたボールが足に当たって痛そうにしているまもりちゃんの姿。


「どうした?」


尚哉が驚いた表情で俺に尋ねる。


「い、今汐崎さんの投げたボールがまもりちゃんの足に・・・超痛そう!ケンケンしてるし・・・俺、まもりちゃんと交代してくる!尚哉はゆっくり休んでて!な!」


俺は尚哉の肩をポンッと叩くと、まもりちゃんの元へ走った。



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