【完】青春PLAYBALL!!
2キロほど走ると、俺が今一番気になるアイツがいる校舎が見えてきた。


土根高校。


野球部の練習がフェンス越しに見える。

見てしまうと気落ちしそうで、気にしまい気にしまいと走った。

だけどどうしても気になって見てしまう。



カキーン



土根はランナーをつけた試合形式のシートノックをしていた。

無意識にマウンドを見てしまう。


遠くからでも分かる。


「三先」


60名近く部員がいるのに、三先は一年生なのに、もうシートノックに加わっていた。


きっと俺があの場にいたら、その他大勢のランナーくらいしかできないんだろうな。


悔しくなってダッシュでその場を通り過ぎた。

こんな気持ちになるんなら見るんじゃなかった。



ズキ・・・・・・



イライラのせいか?

なんだか頭がガンガンする。


「あ・・・れ?」


俺はその場にガクンと倒れ込んだ。

なんだこれ・・・気持ち、悪い・・・・・・。




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