【完】青春PLAYBALL!!
その次のバッターも討ち取り、俺たちはその回をしのいだ。




七回表。

5番修平からの打順だ。

俺はネクストバッターが待つサークルで次の打順を待った


黒須先生は俺達を送り出す時にこう言った。


「まだうちのチームは下位打線に当たりがない。だから一球目、甘いストレートでど真ん中に来る可能性がある。容易にその球が来たら、迷わず振れ」


俺は立ち膝で修平を見守る。


一球目・・・・・・。



カキーン



「走れーっ!修平!」


俺は思わず叫んだ。

修平は振り切ったバットを地面に捨てると、全速力でマウンドを駆けた。


黒須先生の言う通り、ど真ん中に来たボールは、見事ショートの横をすり抜けレフトへと抜けた。

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