【完】青春PLAYBALL!!
「仕方がない。あれは俺たちの作戦を読んで、内角に投げた向こうの勝ちだ。当てただけでも、よくやったと思う」
黒須先生はベンチに戻ると、俺たちにそう声をかけた。
だけど・・・・・・。
そこからだ。
俺の中で何かが崩れてきた。
それはみんなも同じだったように思う。
ベンチは沈み、覇気が薄れている。
あんなに大きなチャンスを物に出来なかったんだ。
その気持ちはボールに表れる。
俺の放ったボールは、野田先輩が構えていたミットとは全く違う場所、ど真ん中高めに甘く入った。
しまった・・・・・・!
カキーン!
ボールは大きな、大きな放物線を描き、フェンスを越え、センター側の芝生へ入った。
太鼓の音が俺の心臓にガンガン響く。
俺は、帽子を脱いで、力なく天を仰いだ。
1年目の夏はこうして終わりを告げた―――。
黒須先生はベンチに戻ると、俺たちにそう声をかけた。
だけど・・・・・・。
そこからだ。
俺の中で何かが崩れてきた。
それはみんなも同じだったように思う。
ベンチは沈み、覇気が薄れている。
あんなに大きなチャンスを物に出来なかったんだ。
その気持ちはボールに表れる。
俺の放ったボールは、野田先輩が構えていたミットとは全く違う場所、ど真ん中高めに甘く入った。
しまった・・・・・・!
カキーン!
ボールは大きな、大きな放物線を描き、フェンスを越え、センター側の芝生へ入った。
太鼓の音が俺の心臓にガンガン響く。
俺は、帽子を脱いで、力なく天を仰いだ。
1年目の夏はこうして終わりを告げた―――。