【完】青春PLAYBALL!!
「尚哉」


ジュースを勝っていたら、突然後ろから声をかけられた。

振り向いた先にいたのは綾だった。


「綾、ひ、久しぶり」


「ぷっ・・・何どもってるの?ジュース二本ってことは、修平とでも来てるの?」


「いや・・・違う」


「ふうん。そう」


綾は唇をとがらせながら首を縦に小さく振った。


「ってこんな世間話してる場合じゃないんだ!早く行かないと!」


綾は地面に置いていた、綾の体ほどはありそうな大きな袋を肩に背負った。


「大丈夫か!?重くない?」


「平気、平気。中身メガホンでそんな重くないから。それじゃ」


綾は、一塁側のベンチ席へと続く階段を駆け上がっていった。


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