【完】青春PLAYBALL!!
「私ね、木波にこの試合絶対見て欲しかったの」


俺に?


「どうして?」


「きっと、この試合、すごく競ると思うんだ。正直、三先ぐらいのレベルなら相手チームにもいるし。きっと三先は打たれる。その時、三先がどんな風に投げるのかを見て欲しかったの」


「三先の投げ方?」


「投げ方っていうか・・・三先の心?っていうのかな。投手としての心の強さ。そういうのを見て欲しい」


柚はジュースを一口飲むと、思い出すようにポツリポツリと語り出した。


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