【完】青春PLAYBALL!!
土根は甲子園出場を決めた。



閉会式。

遠目から見る三先の顔はとても引き締まっていて、とても同い年には見えなかった。


柚のチームメートで、昔戦ったこともある相手。



なのに・・・遠い。


三先が遠い。



柚が三先を見つめる俺に話しかける。


「木波。木波は今何考えてる?」


「え?」


「私はさ、三先にもっと近づきたいって思ってる」


「そっか。俺は・・・遠いなって思ってる」


俺は苦笑いしながら答えた。


柚はそんな俺の表情を盗み見るようにちらりとみると、こう言った。


「結構近いと思うんだけど」


「そうか?見た目から違うぞ?俺、チビだし」


「そんなもんすぐ伸びるよ」


柚は静かに笑った。



そしてその後驚きの言葉を口にした。


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