【完】青春PLAYBALL!!
「汐崎さ、最近元気ないけど・・・やっぱり、さ。三先が原因なの?」


ドキドキしていた。

たったこれっぽちの質問をするだけなのに。


俺は自分を落ち着けるかのようにベンチに座った。


「ん?三先が原因って?」


柚は目線を少し泳がせた後、俺を見つめて答えた。


「えーっと・・・ほら!あの時告白されて、それで悩んでるのかな・・・とか」


「告白か・・・・・・。やっぱり三先が言った言葉、そう聞こえるよね」


柚はにこっと笑みを浮かべ、俺の隣に座った。


「ねぇ木波?私、三先が好きだっていったよね?」


「うん」


「普通好きなら、あんなこと言われたら嬉しいよね?」


「だと思うけど」


柚は俺の言葉を聴いた後、少し考えるようにオレンジ色の空を見上げた。


「・・・・・・なんでだろ?私全然嬉しくないの」


柚が呟いた。


意外な言葉だった。

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