【完】青春PLAYBALL!!
次の日。


練習を終えて着替えをしていた部室のドアが勢いよく開いた。


「おい!お前達!!!」


「キャーッ!痴漢!」


修平がワイシャツで胸元をかくし、ふざけながら叫んだ。


「ちょっと、黒須先生。男同士だからって・・・せめてノックくらいしましょうよ。マナーですよ」


野田先輩がクールに決める。


「す・・・すまん。いや、でも大ニュースだ!聞いて驚け!」





聞かなくたって分かってる。


俺は黒須先生に背を向けた。



・・・・・・聞きたくない。



「汐崎が、代表候補選手に合格したぞ!」


「え!?マジで!!」


「すげえ!柚ちゃんやったじゃん!メールしよっと」


報告に喜ぶ部員達。



俺はロッカーの扉をバタンと閉め、部室を出た。




信じたくなかった。



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