【完】青春PLAYBALL!!
「ごめんなさい、大沢先輩・・・・・・」


まもりが大沢先輩に頭を下げる。


「いいのよ、まもり。こいつがバカ!なだけなんだから」


大沢先輩は優しい笑顔で、まもりの頭をなでなでする。


怖い・・・周りの男子が一同凍りつく。


「あー・・・とりあえず、新歓は全員ユニフォームでな。今回集まらないと試合にも出られないから、真剣にな」


野田先輩が凍り付いた空気を割るように、気を使いながら話す。


「汐崎は当日いるんだよな?なにか聞いてる人いる?」


「はい。えっと、春休み中は代表の強化合宿入ってるけど、始業式の日からは戻ってくるみたいですよ」


俺は野田先輩に答えた。


「そっか。それじゃ新歓で何をするかは、3年の俺と、大沢とオダジと加藤で考えるから・・・2年生は何やらされても文句言うなよ」


野田先輩が意味深ににやりと微笑む。


「まあ、これは伝統だからね!ファイト!」


オダジこと小田島先輩が俺の肩をポンッと叩いた。


< 213 / 408 >

この作品をシェア

pagetop