【完】青春PLAYBALL!!
「ブフッ」


体育館袖の幕を掴みながら、必死で笑いをこらえるまもり。


「まもり、笑うなら半端に笑わないで・・・思う存分笑ってもらった方が俺も吹っ切れるから」


修平が震える瞳で、まもりを見つめた。


「ちょっと、今その格好でこっちみな・・・プッ!だめ、もうお腹痛い!」


まもりは耐えられなくなったのかその場を離れた。


「何これ?なんの仕打ちなの?」


修平が不機嫌そうに俺に意見を求める。


「まぁ・・・もう諦めよう」


俺はサングラスをもう一度深くかけ直し、リーゼントのかつらをギュっと深く被った。


出来るだけ顔はばれたくない。


「お前、そのサングラス貸せよ。なんで?なんで俺だけサングラス無しなの?素顔なの?」


「まぁしいて言うなら、普段の行いの悪さね」


大沢先輩が柚と一緒に舞台袖に入ってくる。




あれ?




俺は目を疑った。


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