【完】青春PLAYBALL!!
結局正式に入部したのは5人。

柚を抜いて12人。


今年もギリギリのスタートになった。


「ハル!トンボ持ってきて。レイキは私がかけとくから」


「何いってるんですか、柚さん。柚さんにレイキがけなんてとんでもない。修平先輩パス!」


「って俺かよ!」


修平はしぶしぶとレイキをかける。



ハルはいつもこうだ。

柚を崇拝しているのか・・・・・・。

信者?

まさにそんな感じ。


ハルはダッシュで用具庫へと駆けた。


「なんだか、やかましくしちゃってごめんね。中学校の時、和気藹々と練習しちゃったから・・・・・・」


柚が修平に謝る。


「え?別にいいじゃん。あいつ声出してくれるし、助かってるよ?」


修平はカラッとした笑顔で答えた。


「修平さん。なんだかその笑顔安売りみたいで嫌っすよ。グラウンド整備なんて、1年生の仕事なんですから俺たちに任せればいいんですよ。そんなことだとなめられますよ?」


和由は、修平の手からレイキを取った。



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