【完】青春PLAYBALL!!
朝練が終わり、教室の机につっぷして眠っていると、誰かが俺の前の席に座る気配がした。


「尚哉、おはよう・・・起きてる?」


聞き覚えがある声に反応して、頭を起こした。

修平だった。

文系の俺と修平は2年から同じクラスになった。


「はよっす」


「すまん・・・まだ眠い?」


「んー大丈夫。なにか話しあるんだろ?じゃなかったらお前、いつも寝かしててくれるじゃん」


「正解!・・・・・・あのさ」


修平は言いにくそうに、静かにため息をついた。


「なんだよ。思い詰めちゃって」


「いや・・・その」


修平は辺りを一周見回すと、俺の耳にこっそりと話しかけた。


「正直な話、お前汐崎さんのこと好きなの?」


「なんだよ、お前まで」


俺は修平からパッと体を離し、椅子に寄りかかった。



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