【完】青春PLAYBALL!!
帰り道のバスの中、修平は俺を芸能人か何かのような珍しい者をみるような目で見ていた。


「なに?」


「いや・・・なんかお前可愛いどころと仲よくなれるよな」


「は?どういうこと?」


とぼけた答えの俺にあきれたのか、修平は眉間にしわをよせ、背もたれに深く体重をかけた。


「綾といい汐崎といい!なんでお前なんだよーっ!」


夜の疲れ切ったバスの中に不釣り合いの声。

俺は慌てて修平の口をふさぎ、声を殺して言った。


「おっ前・・・うるさすぎ」


「だってさ・・・もう。かなり羨ましすぎぎなんだけど」


修平は俺の手を邪魔くさそうに払いのけると、沈んだ声で答えた。

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