【完】青春PLAYBALL!!
修平は俺の言葉に少し間を置くと、眉間にしわを寄せ静かに話しはじめた。


「お前まで?俺以外にも同じ事言われたの?」


修平が怪訝そうに尋ねる。

しまった。

つい・・・・・・。


「いや、別に」


「まぁ、言いたくないならいいけど。俺はさ、綾が・・・最近尚哉から連絡こないって愚痴ってて。もしかして汐崎さんのこと考えてそうなのかなって言っててさ」


「綾が?そっか。そういえば最近ずっと連絡してなかったな」


柚のことを相談したあの日。

あの日以来綾とは連絡をとっていなかった。


『一人で頑張ってみたら?』


そう言われて、少しだけ意地をはっていたのかもしれない。


「汐崎が原因ではないから。悪かったな。今日あたり連絡してみる」


「そうして。綾のやつ、俺がお隣でお手軽だからって、結構愚痴りにくるからさ」


「おう」


修平は俺の言葉を聴いて安心したような笑顔を浮かべた。


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