【完】青春PLAYBALL!!
ワンアウトランナー二塁。

バッターは六番三先。



ドクンと心臓が高鳴る。

三先との勝負は誰よりも緊張する。

絶対に負けたくないって思いがプレッシャーとなってのしかかる。


前の打席は、なんとかしのげたけど・・・・・・。


俺はスーっと息を大きく吸い込み、ゆっくりはいた。

緊張を捨てるように・・・・・・。



バッターボックスに入る三先と目が合う。



『いいよ・・・尚哉なら』



あの時の柚の言葉が頭によぎる。

柚への思いが頭を交錯する。


あの時柚は、どんな気持ちであの言葉を言ったのか・・・っダメだ。

今は考えるな・・・・・・!



俺はブンと一回頭を横に振り、ボールを投げた。


「しまった・・・・・・!!」





カキーン・・・・・・




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