【完】青春PLAYBALL!!
ボールは高く、高く空へ吸い込まれるように上がって・・・・・・




ワアーーーーーッ





どよめき。




ボールはセンターを守る加藤先輩の頭上を越え、フェンスを越え、芝生にポトリと落ちた。


三先のホームラン。


一対二。


あっさりと逆転を許してしまった。



その後は気を取り戻し、7番8番を抑えることが出来た。



けど・・・・・・



ベンチに戻った俺は帽子を脱ぎ、頭をかきむしった。


「俺のせいだ。余計なこと・・・考えた」


その様子を見ていた大沢先輩が、俺にヘルメットを渡してながら言った。


「あんた、何様よ。一人で野球してるんじゃないんだから、ミスもあるって。ネクスト木波でしょ。やり返す気持ちで行ってこい」


妙に説得力がある、大沢先輩の力強い言葉。

少しだけ気持ちが軽くなった。



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