【完】青春PLAYBALL!!
玄関で靴を履き替えていると、和由とハルが外の冷たい空気と共に中に入ってきた。


「あ、先輩は今からですか?」


和由が大きな体をブルっと縮めながら俺に尋ねた。


「え?お前達も黒須先生に呼ばれてたの?」


「はい。さっきまで部室で話してました」


手をサスサスとこすりながら、ハルがそそくさと和由の後ろから中に入り込む。


「そうなんだ。何の話しなの?全然聞いてないんだけどさ」


「あー・・・たぶん同じことかな。姉ちゃんのことっすよ」


「柚のこと?」


「そうなんですよ。柚さん女子野球のワールドカップ出場辞退したみたいで・・・黒須先生が怒ってるんですよ。俺、なにも聞いてなかったから答えられなくて・・・・・・」


ハルが泣きそうな顔をしながら、そのことを教えてくれた。


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