【完】青春PLAYBALL!!
「柚!宮田からのメール!見た?」


「うん・・・見た」


朝練で火照った体が、さらに熱くなる。


「やったじゃん!一緒に・・・一緒に試合出られるぞ、柚!」


床に座っていた柚の肩を掴み、ガクンガクンと揺らす。


「うん・・・・・・」


ぼんやりしてる柚を残し、グラウンドで練習をしている黒須先生とハルに知らせようと、体育館を出ようと立ち上がった。


「待って。尚哉!もうちょっとここにいて?ねえ・・・これ、嘘じゃないよね?」


「うん、嘘じゃない。宮田だよ?嘘なんて言うわけないじゃん」


俺は柚の隣にもう一度座り直し、柚の持っている携帯の画面をコンコンと人差し指で軽く叩いた。


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