【完】青春PLAYBALL!!
「尚也ごめんね、急に。バスの時間調べてこっそり待ってたんだ。修平いるとうるさいから、隠れてた」


「そっか。なんか久しぶりだな」


「そうだね。尚哉ブレザー似合ってる」


綾は息を整えながら、まじまじと俺を見た。

ちょっぴり照れくさい。

俺は照れくささを吹っ切るように、綾に訪ねた。


「待ってたってことは何か大事な話?」


「まぁ大したことじゃないんだけどね。ちょっと気になることがあってさ」


「ふうん。汐崎のこと?」


「うん!あのね、うちの高校に汐崎さんの彼氏がいてね。どんな子なのかなって気になってたの」


「彼氏!?」


その言葉に俺は動揺してしまった。

俺のあまりの反応の大きさに、綾が驚いていた。
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