【完】青春PLAYBALL!!
「木波、早く食べて。時間なくなっちゃうよ」


「お前、本当に好きだな・・・・・・」


とは言いながらも、俺は柚との食後のキャッチボールを楽しみにしていた。

スカートの下にジャージをわざわざはいてまで、本気でボールを投げる柚。

必死でボールを追いかける柚。

その姿を見て、受け止めて、追いかけて。


何もかも忘れられた。


柚とのキャッチボールの時間は、本当に楽しかった。


キャッチボールの相手を奪われた修平は、しばらくすねていたが、そこは柚の上手いおねだりで丸め込まれていた。

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