【完】青春PLAYBALL!!
その日から、柚の練習に取り組む姿勢が明らかに変わった。

誰よりも声を出し、誰よりも汗をかき、誰よりも残ってバットを振った。


俺もその姿に喚起され、気がつけば一緒になって自主練習をしていた。

そしてそんな俺の姿に喚起された修平も練習に付き合った。

その姿を最後まで見守ってくれるまもり。

俺たちは気づけばいつでも一緒にいるようになっていた。



六月半ば。


甲子園予選に向けて、毎週土日は練習試合が組み込まれるようになった。
初めての練習試合の相手は土根。

集合は土根高校に8時。


土根高校近くには電車が通っている。

俺と修平はひんやりと冷たい朝の風を自転車で切りながら、駅へと向かった。


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