【完】青春PLAYBALL!!
「尚哉、修平」


切符を買っていると、聞き覚えのある声。


「綾!あれ?お前なんでここに?」


「寝ぼけてんの、修平。私これでも土根のマネージャーしてるんだからね」


「あ、そっか。お前本当に、マネージャー出来てるの?不器用なくせに」


「失礼な。テーピングならどのマネージャーにも負けないんだからね」


「へえ。お前に巻かれたらきつくて血とまっちゃいそう」


修平がにやにや笑いながら綾をからかう。


「あんた、本当うるっさい」


眉間にしわをよせた綾が、修平をにらみ付けながら俺の方に寄ってくる。


「尚哉、おはよ」


さっきとはうって変わっての笑顔。

本当にこいつを見ていると・・・・・・


「女ってこわ」


俺の心の声を聞いていたかのように、修平がうんざりした表情で声を漏らした。


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