【完】青春PLAYBALL!!
そんなことはおかまいなしの綾は、俺に向かって話し続ける。

修平の姿はすでに眼中にない様子だ。


「ねえねえ、今日って汐崎柚さんも練習試合に来るの?」


「来るけど・・・・・・」


「けど?」


「お前どうしてそんなに汐崎にこだわってくるんだ?知り合いでもなんてもないんだろ?」


「ふふふ。まあそこは察してよ」


何が察してなんだか、全く意味が分からなかった。


綾はいつもそうだ。

自分の気持ちや不満に気づいて欲しくて、いつも答えをにごらせる。

俺は鈍感だからいつも、その本当の意味に気づけなくて綾を怒らせた。



いつからなんだろうな。

そんな綾がうざったく感じて、気持ちが離れていったのは。


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