【完】青春PLAYBALL!!
「汐崎、あの時ごめんな。どなって・・・・・・」


その思いは柚への謝罪の言葉となって表れた。


「まあ別に。あれは私も悪かったし。黒須先生に言われたばかりなのにさ。気にしてないから」


柚はカラっとした笑顔でそう答えた。


「話してたやつ、ボーイズチームのピッチャーだったんだって?」


「三先?うん、そうだよ。あいつね、今日の練習試合楽しみにしてたんだよ」


柚は嬉しそうに三先を見ながら答えた。


「・・・・・・彼女に会えるんだもんな。そりゃ嬉しいよな」


俺は柚に聞こえるか聞こえないかの声で呟いてみた。


「彼女!?誰が?」


「汐崎、彼女なんでしょ?あいつの」


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