【完】青春PLAYBALL!!
「・・・・・・汐崎は俺らとは違うじゃん。いつだって一生懸命で。野球部の中で、一番必死に野球やってるんじゃん?」


「うん。そこは自信あるな」


「なんていうかな。汐崎の目標の"甲子園で優勝する"っていう理由が分かれば、少しくらいその夢を手伝ってやれるかなって思ったんだ」


「え?」


柚は驚いたように目を見開く。


「だってさ・・・お前悔しくないの?あんなに必死で練習したのに試合に出られなかったんだぞ?」


柚はその言葉を聞きながらあっけらかんとしている。


「え、いや・・・なんで?どうして木波がそこまで悔しがるの?」


「そう思ったんだから仕方ないだろ」


「・・・・・・」


柚はうつむきながら何か考えているようだ。


しばらく沈黙が続き、柚が静かに口を開いた。


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